「発熱」って何度から?
こんにちは(^^♪西区接骨院です
新型コロナウイルスが猛威を振るう今。
自粛生活を続けていく中でも、体温の変化に敏感になっている方は多いはず。
少し体が温かいな…と思って熱を測ったらいつもよりちょっと体温が高かった。
こんな経験は誰にでもあるでしょう。
ですが、「いつもより体温がちょっと高め=発熱した」と考えるのは正しいのでしょうか?
一体何℃からが発熱なのでしょうか?
発熱しているか・していないか…判断に迷うことも多いですよね。
そこで今回は、体調に敏感な今だからこそ知ってほしい「発熱」の基準と注意点について詳しく解説していきます。
まず初めに、何℃から発熱なのでしょうか?
正解は…特に決まりはありません。
ただ、日本の感染症法では37.5℃以上を発熱、38℃以上を高熱と定めているので臨床の現場ではこの数値を目安に発熱かどうか判断することが多いと思います。
少なくとも36℃台で発熱ととらえる医療従事者はまずいないでしょう。
10~50歳の日本人3000人の平均体温を調べたところ36.89℃±0.34℃という結果だったそうです。
したがって36.6℃~37.2℃というのが日本人の平均的な体温と考えられています。
そもそも体温というのは個人差が大きいものです。
測定する部位が口なのか脇なのかでも体温は違ってきますし、測定する時間帯によっても体温は変動します。
体温計の種類が予測式と実測式とでも体温は変わってきます。
ですので36.6℃~37.2℃の範囲から多少ズレたとしても問題はありません。
ちなみに体温が35℃台の人のほとんどは正しく測れていないことが多いとも言われています。
あなたは、正しく検温できていますか?
測り方のポイント①
体温計の先を「斜め下から」脇下の1番へこんだところにあて、無理なく脇を体に密着させることができるこの姿勢で測ると、正しく腋窩音が測れます。
測り方のポイント②
測る方の腕の手のひらを上向きにすると、脇がしっかり締まります。
そして体温は、周りの気温や体調不良などだけでなく、様々な条件で変化するもの。
体に不調がないときでも常に一定の体温をキープしている方はいません。
では、どのようなときに体温が高くなったり低くなったりするのか詳しく見てみましょう。
1.食事や運動
私たちの体はじっとしているときもエネルギーを使って呼吸や消化など様々な活動を行っています。
そのため、体がエネルギーを消費する出来事の後には体温は上昇する傾向に…。
食事や運動をした後は体温が高くなるため、健康管理のための検温をするのは控えた方が無難です。
2.ホルモンバランス
閉経を迎えるまでの女性には周期的な体温の変化が見られます。
これは、卵巣から分泌される女性ホルモンバランスの変化によるもの。
この女性ホルモンバランスによって女性には「性周期」と呼ばれるサイクルが巡り、約1ヶ月に1回生理がやってきます。
生理が終わってから排卵するまでの約2週間はやや低めの体温、そして排卵を終えて次の生理が来るまで約2週間は0.3℃以上アップするのが正常です。
3.時間帯
人の体温は時間帯によっても変化します。
これは、体内のホルモンバランスや自律神経バランスの変化によるもの。
一般的には、夜間就寝中は体温が低くなり、朝目覚めてから徐々に上昇。
そして、日中活動している間の14~18時間頃にピークを迎え、また徐々に低下していく…といった「日内変動」が見られます。
4.ストレス
ストレスは自律神経の中の交感神経の働きを過敏にします。
近年の研究ではそれによって、背中などに多く分布する褐色脂肪細胞を刺激。
結果として熱の産生をアップさせ体温が上昇することが分かっています。
このような発熱は「心因性発熱」と呼びますが、中には38℃以上の高熱が出ることも。
どこも痛くないし熱が出る原因がないのに発熱が続く…そんな時はストレスが原因かもしれませんね。
5.年齢
年齢も体温を決める重要なファクターです。
一般的に、体温調節機能が未熟で熱を盛んに産生する幼児期の体温は高め。
一方、熱の産生機能や体温保持能力が低くなる高齢者は体温が低くなる傾向にあります。
高齢になるほど平熱も低くなり、体調が悪くなっても熱が出にくくなりますので、一概に37.5℃以下だからといって安心することはできません。
医学的な発熱の定義は37.5℃以上ですが、37.5℃以上を越えなければ体に異常がないというわけではありません。
なかには、熱がなくても思わぬ感染症や病気にかかっていることは少なくないのです。
37.5℃以下でも次のような症状が続くときは放っておかず、できるだけ早めに病院を受診するようにしましょう。
- 強い倦怠感
- のどや頭など体のどこかの痛み
- 下痢や嘔吐
- 動悸や息切れ
- 咳や痰
医学的な発熱の基準は37.5℃以上。
平熱は思いのほか高いものです。
一般的には37℃を越えると「発熱」と思われがちですが、体温は体に悪いところがなくても運動、食後、ストレス、気温など様々な要因によって上昇するもの。
37℃を越えたからと言って慌てずに対処することが大切です。
また、37.5℃以上の発熱がない場合でも気になる症状があるときは体が悲鳴を上げている証拠。
症状が続くときは放っておかずに病院を受診するようにしましょうね(´ρ`)