筋肉の不思議
こんにちは(^^♪西区接骨院です
今回は前回の続き、筋肉の不思議についてお届けします♪
筋トレやハイインパクト系のトレーニング後、筋肉が張って思うように動かない、いわゆる「だるい」感覚になることがありますよね。
そんなとき、よく「乳酸が溜まった」という言葉を耳にしますが、本当でしょうか?
運動後に筋肉痛が起こるのは、疲労物質である乳酸が血液中に溜まるからだと長年いわれてきました。
しかし、乳酸が疲労物質ではなかったことが、最近の研究で明らかとなったそうです。
乳酸は、運動中も運動後も糖に変わったり、二酸化炭素に変わったりして、完全に使われます。
また、乳酸が分泌されることで成長ホルモンが分泌され、代謝も促進されます。
運動によって使われたブドウ糖やグリコーゲンから生成される物質が乳酸です。
グリコーゲンをたくさん蓄えている速筋が、心筋や遅筋に血液中から乳酸の形でエネルギー源を送り届けています。
※速筋、遅筋については前回の記事で紹介しておりますのでそちらでご覧ください♪
余った乳酸は、肝臓が回収しています。
では年をとると筋肉痛が2日後に現れるのはなぜでしょうか?
ふだん運動をしていない人が急に運動をすると、筋繊維がわずかに傷ついて浮腫を起こします。
運動後に浮腫は自然と修復されますが、その過程で炎症を起こす物質が産生され、これが刺激となって筋肉痛が起こります。
筋肉を修復しているのは白血球です。
年をとって血液循環が悪くなると、傷ついた筋繊維に白血球が集まるまで時間がかかってしまいます。
現場に駆けつけるのが遅れれば、それだけ修復作業も遅れます。
そのため、筋肉痛もすぐには現れません。
したがって、年齢には関係なく、血液循環の悪い人は、筋肉痛が現れるのも遅いというわけです。
それでは、筋肉痛になってしまったときの対処法はあるのでしょうか?
筋肉痛の経過としては1週間あれば治ります。
2~3日後(個人差はあります)が1番痛くなって、4日後くらいから一気に痛みが取れ始め、7日後ぐらいには痛みが消えます。
なので、1週間過ぎても痛みが持続する、あるいは日常生活に支障をきたすようなら、筋肉痛ではなく肉離れなどの怪我の状態となっている場合もありますので、ぜひ当院を受診していただくことをオススメします。